
子育てって「褒める」ことはとても大事だと思われている方も多いと思いますが、
褒めるシチュエーションを間違えてしまうと逆効果になってしまうこともあるようです。
今回のホンマでっかTVでは教育や子育てなどについて各分野の評論家が怒っている「世の中ココがおかしいぞSP」が紹介されました。
教育について
大学受験や定期試験は意味がない!?
環境評論家の武田邦彦先生は学校の試験に怒っているということですが、
大学の受験があったり、学校の定期試験があったりと試験は全然ダメということ。
本人にどのくらいの学力があるのかを本人が知るのが本来の試験の目的ということですが、
日本の場合は平均の点数を高くするために得意な教科と苦手な教科があった場合には苦手な教科ばかりを勉強するようになってしまうとのこと。
ですから、
嫌いな勉強ばかりをして学校を過ごすということをしているという状況になっているそうです。

つまり、日本の教育では試験をすることによって
勉強嫌いを増やしてしまっているという結果になってしまっているようです。
東大は世界大学ランキング42位!?
試験で勉強嫌いを増やしてしまっていることによる弊害は大きく、
日本の全体の学力が下がり、
最新版の世界大学ランキングでは東京大学は世界42位だということ。
武田邦彦先生は、自分が「これをいやりたい」ということを伸ばす教育に変えていかなければ優秀な人材は生まれにくいと考えているそうです。
アメリカには文部省がない!?
アメリカには文部省はなく、父兄や学生が学校を作って先生を雇うという考え方なんだそうです。
良い点数を取ったら勉強しなくなる!?
認知科学評論家の中野信子先生もこの意見に賛成で、
良い点数を取った科目を勉強しなくなってしまうのが問題だということ。
日本の学生は悪い点数を取った科目を頑張ってしまい、
100点取ったらそこがゴールなので勉強しなくなってしまう傾向があるそうです。
何になりたいかではなくどうありたいか?
植木理恵先生によると日本人はどうなりたいという夢(become目標)をはっきり持っている方が多いそうですが、
日本人は何になりたいかということについてしか聞かないのが問題とのこと。
それに対して、教育先進国は「どうありたいか」といった「あり方」を聞くそうです。
教育先進国では、
-
・なりたい目標
・どんな人間でありたいか
を併せて目標設定と呼んでいるそうです。
この目標設定ができてないことで、
日本は挫折した時の立ち直りがダントツで悪いということ。
ありたい自分を持っていれば挫折しても次に繋げることができるそうです。
子育てについて
むやみに褒めるという教育は間違い!?
認知科学評論家の中野信子先生は子供の褒め方に怒っており、
むやみに褒めるという教育は間違いだということ。
褒め方は難しく、みんな結果や能力を褒めようとしますが、
結果や能力を褒めると、それ以下の課題しかやらなくなってしまうのが問題とのこと。
結果や能力を褒められると次も褒められると思い、簡単な課題を選ぶ傾向があるんだそうです。

褒め過ぎるのが良くないのであって、
本当にできたときだけ褒めるようにすればいいそうです。
自分が可愛いかどうかは客観的にわかるようになっていく!?
「可愛いね」と褒めるのは感想なので、
問題ないみたいですが、
自分が可愛いか可愛くないかどうかはある程度の年齢を過ぎると
客観的にわかるようになっていくそうです。
それでも親や親戚が可愛いと褒めてくると、
この人たちは嘘をついてると思うようになっていくそうです。
やりたくないことを我慢してやった心を褒めるべき!?
心理評論家の植木理恵先生によると、
ただ子供を褒めればいいという風潮が多いそうですが、
褒めることで効果があるのは、
本人が本当はやりたくないことを我慢してやったその心に対して「偉かったね」と承認を与えるのが親がやるべき「褒めること」なんだそうです。
自発的に頑張っていることを褒めると罰になる!?
逆に自分から頑張っていることを褒めることは罰になってしまう可能性もあるそうです。
本人がやりたくてやっているなら、
黙って見守るというのも1つの教育だということ。
-
・黙って見守る教育をした場合には自分から一生続ける傾向が
・褒める教育をしてしまうと褒められなくなったらやめてしまう傾向が

ですから、やりたいことを見つけてやり始めたんだったら
もう言わないようにするというさじ加減も大事なようです。
植木理恵先生によると、楽しそうにやっているな。と思ったら褒めるのは差し控えた方がいいとのこと。
頑張れないなら頑張れないんだねという気持ちに共感する!?
中野信子先生によると、子供が頑張れない時には怒らないで「頑張れないんだね」という気持ちに共感するのがベストなんだそうです。
「俺もこれ、ダメだったんだよな」
「私もこれ、わかんなかったわ」
「どうやって解けばいいのかね?」
と言ってあげるのがいいということ。
医療について
医者は患者に厳しく自分に甘い!?
疲労評論家の梶本修身先生によると、
お医者さんは患者さんに対して厳しく接する人が多いということですが、
自分に対しては甘いお医者さんが多いとのこと。
医者の3割以上は健康診断を受けてない!?
患者さんには健康診断をすすめるのにも関わらず、
お医者さんの3割以上が定期的に健康診断を受けてないそうです。
しかも、1割以上のお医者さんは健康診断を全く受けてないと回答しているそうです。
医者の2割は全く運動してない!?
運動習慣についても、
患者さんにはジョギングなどをすすめるものの、
全く運動してないと答えたお医者さんは2割もいたということです。
さらに約4割のお医者さんは週1日未満しか運動してないそうです^^;
お医者さんの役目は不摂生でも健康でいられるために対応すること、
というのも関係しているようですね。
仕事について
AIに仕事を奪われるのはおかしい!?
認知科学評論家の中野信子先生はAIの普及で仕事がなくなるといったAIの認識について怒っているということ。
怖さを煽る議論が多すぎるのが問題なようです。
現在のAIにはビッグデータと機械学習だけで、
人間のような知能はなく、
定まったルールの中での能力はあるものの、
全部のことができるわけではないとのこと。
現在のAIでは、情報量と言った1つのことに特化しているものの、
2つの要素の因果関係を見分けることなどはできないようです。
まとめ
植木理恵先生の話で「どうありたいか?」といった話がありましたが、
何になりたいか?というのは目標で、
どうありたいか?というのは目的というようになるのでは?と思いながら見ていました。
でも、これって子供にとっては結構難しい気が…