
2018年12月8日放送の世界一受けたい授業で正しい温泉の入り方について紹介されました。
保湿や保温といった美肌効果やケガの回復などに効果が期待できる正しい温泉の入り方について。
正しい温泉の入り方
正しい温泉の入り方について教えてくれるのは、
温泉療法専門医の早坂信哉先生。
早坂信哉先生は、「最高の入浴法」の著者でもあります。
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温泉の保温・保湿効果で高い体温が長時間続く
温泉と水道風呂をどちらも40度で10分間入浴してもらったところ、
入浴後10分後では体温にかなりの差が出たようです。
普通のお風呂に入った場合、
10分後には約5度体温が低下しましたが、
温泉に入った場合には湯上り直後の体温をキープしていました。

温泉に入った場合には1時間後も高い体温をキープしていたそうです!
温泉の成分が皮膚の表面に膜を作る
温泉で高い体温が長時間続く理由として紹介されたのは、
温泉の成分が皮膚の表面に膜を作るということでした。
温泉はミネラルなどの成分が豊富に含まれており、
温泉の成分が皮膚の表面に付着して膜を作ってくれるので、
熱が逃げにくくなるそうです。
シャワーやタオル【温泉の注意点】
温泉に入った後、シャワーで洗い流してしまうと、
せっかくの被膜効果がなくなってしまうそうです。
タオルで拭く際にはゴシゴシ拭かなければ大丈夫だとのこと。
温泉の美肌効果
肌のキメが細かくなる
普通の水道水風呂の場合には、入浴後に肌のキメが細かくならず、肌が荒れてしまうこともあるようですが、
温泉に入った場合には入浴後に肌のキメが細かくなったそうです。
肌の水分量も持続
肌の水分量の変化を測定したところ、
普通のお風呂では肌の水分量が減り続けたところ、
温泉の場合は湯上り後に肌が潤って、1時間以上肌の水分量が持続したということです。
温泉が美肌効果を高めてくれる3つの成分
温泉が美肌効果を高めてくれる理由ですが、
温泉に含まれる以下の3つの成分が皮脂と反応して、
皮膚をツルツルにして保湿効果を高めてくれるということです。
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・ナトリウム
・カルシウム
・マグネシウム
美肌におすすめな温泉は?
美肌効果成分が多く含まれる温泉として紹介されたのは以下の3つ。
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・塩化物泉
・硫酸塩泉
・炭酸水素塩泉

栃木県の塩原温泉や新潟県の赤倉温泉がおすすめとのこと。
温泉は細胞の若返り効果も
栄養分が全身に行き渡る
温泉によって細胞そのものが若返る効果も期待できるそうです。
普通のお風呂より温泉の方が長時間温まっているので血流が良くなり、より多くの栄養分が血液を通して全身に行き渡るので、
細胞の若返りへとつながっていくとのこと。
ヒートショックプロテイン
温泉に入ると細胞が熱刺激を受けて、ヒートショックプロテインというタンパク質を体内に作ってくれるということですが、
このヒートショックプロテインは細胞を修復し、若返らせる効果が期待できるということ。
ヒートショックプロテイン入浴法
温泉の方がより温まるので、若返ってスベスベな肌が期待できるそうですが、
ヒートショックプロテインは40度〜42度で効果的に作られるということで、
家庭のお風呂でも作ることができるということです!

温泉の素を入れるとより温まりが強くなるので、効果があるということです。
温泉のインフルエンザ予防効果
ナチュラルキラー細胞がウイルスを攻撃
温泉に入ることでインフルエンザ予防になると考えられており、
温熱刺激によってNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化され、
このナチュラルキラー細胞がウイルスを攻撃してくれるとのこと。
温泉は風邪にも強い
大分県の小学5、6年生を対象に調査した結果
普通のお風呂に入ったいたお子さんと比べて毎日温泉に入っていたお子さんは20%以上も風邪に強いということもわかったそうです。
温泉がケガに効く?
温泉はケガの回復にも効果があると昔から言われているそうです。
山梨県の下部温泉は切り傷ややけど、疲労回復にも効果的で、
川中島の戦いで負傷した武田信玄が温泉で刀傷を癒したとも言われているそうです。
温泉がケガに効く理由
温泉がケガの回復に効果的な理由は、体温が上がって血行が良くなり、栄養が行き届くことで細胞の修復を早めてくれるからということ。
硫黄温泉の効果
登別温泉や草津温泉などの硫黄温泉では、
殺菌作用のあるペンタチオンガが作られるので傷が治るという研究結果があるそうです。
温泉は傷にシミない
温泉は傷にシミないというメリットがあり、
泉質によるものの、ミネラルなどの成分によって水道水よりも体液に近いので傷口への違和感が少ないということ。
温泉のQ&A
温泉は何歳から入れるの?何歳まで入れるの?
泉質によるものの、マイルドな温泉であれば3ヶ月くらいから入れるそうです。

逆に「何歳まで入れるの?」という質問には「いくつでも大丈夫」とのこと。
温泉の回数は?何回入ればいいの?
温泉の回数は1日最大3回くらいで、それ以上入るとのぼせてしまうので注意が必要です!
まとめ
今回の実験、20代の方で主に行われていたのですが、
30代の場合でも効果は変わらないようです。
たくさん温まって健康になりましょうね!